《MUMEI》

「なんだ、褒めて欲しかったのか?」

ぐ・お お〜〜〜〜〜〜!
俺、下に見られとる……悔しいんだ、悔しいんだけどそういうのも許す!


「そうですよ……俺は計算高いんですぅ。乙矢が行きそうな神社を事前に予測したりして待ち構えるよーな奴なんですよう?二郎君に意識的に近付いて乙矢君が誑かされないように仕掛けちゃおうかとか考えちゃうような男なんですう〜!」

……ふースッキリした。

口に出してみると俺は超馬鹿だな、ガキだし完全に一回り近いこの眼鏡男子に溺れてる……。


「二郎て実物のが良いだろう?俺に心変わりされないように是清は大変だな。」

長い脚を組み直して煽ってくるし……。


「つまり、しっかりとユーワクしないとって?」

成る程ね、乙矢も俺に溺れたいんじゃ〜ん。


「……こっちからは来るなよ。そのソファからでもよく見えるし。」

底意地悪いな……!
余裕無いのを隠したがるものだから指摘されるとムキになる。
そこがまた良し……!
って、イカンイカン。完璧に溺れてる。


「乙矢がエロい和服是清の乱れ姿を拝ませて下さいって言ってくれれば大コーフンっすよ?」

乙矢は素直じゃない、もっと直接的に伝えてくれてもいいじゃないか。
けど、
屈折しながらの愛情表現も不思議と気持ちイイ。

あれ、結局どっちだよ……


「我慢してるくせに。
その太股は震えているみたいだけれど、寒いからだけなのか?」

乙矢は淡々とS語を使いこなしてく……日に日に成長する君に俺のトキメキ度量はMAXですよ!


「……熱いです。」

乙矢と同じ空間ってだけでこのコーフン。


「何処が?」


「ちくび……」


「見せてみな?」

もう、こんな好戦的に誰がした?


「 ……ン。」

そして、やっぱり逆らえ無い俺……。


「ちゃんと、開かなきゃ分からないじゃないか。」


「……ンン」

脚が、乙矢の声で開放されてゆく。


「熱いなら冷ましなよ。ホラ。」

飲み切ったコップの底に溜まっていた氷を一粒投下された。


「……ひぁッ!」

体温で溶けた氷の雫が胸部を這いまわす。


「ホラ、冷ましなよ自分でさ。氷で弄りなさい?」

エロ命令ですか……!
愉しそうで何よりです乙矢様。

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