《MUMEI》 ◇◇◇ 「ぅ、うん‥///」 蜜樹君── あたしが桜を見たいってどうして分かったんだろ‥。 「ん? どうした?」 蜜樹君はあっけらかんとしてる。 「そうだ、写真撮っとくか♪」 「ぇ‥?」 訊き返すとほぼ同時に── 蜜樹君はケータイをポケットから取り出した。 「蜜樹君、ほ‥ほんとに撮るの‥?」 「あったり前じゃん♪」 蜜樹君は桜の木をバックに‥ おろおろしてるあたしの肩を抱いた。 ◇◇◇ 前へ |次へ |
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