《MUMEI》

「拿柚美さん、ごちそうさまでした。」


「ごちそうさん!」


「ごちそうさまでした。」


風藍は食べ終わった皿を重ね手に持った。


「いいよ風藍やんなくて。」


それを拿柚美は止めた。


「でも…。」


「気持ちだけね、風藍たちはお客なんだから。」


その後、拿柚美は風藍の耳元に近づいた。


「それに給料下がっちゃうよ。」


風藍はクスリと笑った。

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