《MUMEI》
その後の葛西先輩
「「本当に載ってる…」」

祐と葛西先輩は、まじまじと俺の携帯を見つめた。


このブログは、春日さんのファンにしか公開していないものだから、二人は今日初めて見たのだった。


「『ハヅキ』の公式ホームページも見たんですよね?」


『ハヅキ』は、葉月さんの仕事上の名前だった。


「でも、写真は無かったから、まだ信じられ無かったんだ」

「俺は信じてたけどな!」

喜びを静かに噛み締める葛西先輩の隣で、祐が俺に向かってピースをした。


俺はチェックしていなかったが、『ハヅキ』の公式ホームページには、小さく来年弟子をとる事が書かれていた。


それは、俺が葉月さんのブログで葛西先輩の事を発見するよりも遥かに早かった。


(だからか)


だから、葛西先輩以外の三人は確信を持っていて


葛西先輩自身はまだ不安だったのだ。


「やっぱり志穂さんに間違いは無いわね」


志貴の言葉に


「「母さん、すごい」」


祐と希先輩は、珍しく双子らしく声を揃えた。


葛西先輩は、緩む口元を隠しながら、俺の携帯を握りしめていた。


その後、葛西先輩は、葉月さんから課題を与えられ、その為に祐も付き合うようになった。

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