《MUMEI》 愛は会社を救う(4)「山下仁美クンと言うのですが」 山下仁美。総務グループのチーフスタッフ。43才、独身。地元出身で、東京の女子大卒業後、Uターンして入社。勤続20年だが、なぜか一貫して城下町支店総務グループ所属、異動歴無し。 私の脳内データベースがカタカタと音を立てて回り出す。 「山下チーフがどうかされましたか」 「お恥ずかしい話、この支店の全てを把握しているのは彼女なんです。特に過去の申し合わせ等の経緯は、彼女以外にわかる者がいない」 「ほう」 私は挨拶まわりをした時に見た、仁美の佇まいを思い出していた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |