《MUMEI》

殴られた瞬間に、口の中を斬ってしまい血の味で気持ち悪くなった。


血は
慣れているはず
なんだけどね…
実際は
血に
慣れていなかったのか


ましろは殴ってきたお父さんを見た。


「お前がユナセを殺し、お母さんも殺したんだ!!」


「……!!私がお母さんを殺したの…。」


「あぁそうだ!お前がユナセを殺さなければ、こんなことには、ならなかったんだ!!」


「……!」


お父さんは、ましろに近づき顔を殴り続けた。

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