《MUMEI》 「…え…。」 「守護神とは、 守るべきものが傷ついた時、 同じように自身にも反映する。」 「そんな…じゃあ…。」 シーフォードは、 俺の想像したことを大体分かったみたいだ。 大きく頷くと、 「左様。 レギジオスの体は、 戦争によって傷ついた大地と同様、 傷ついておった。」 「え? じゃあ地面を掘ったりするのも、 レギジオスを傷つけていることになるんですか?」 「ハッハ、それは誤解だよ。 レギジオスが傷付くのは、 大地が何等かの物質に汚染された時。 お主も、 結構長い間人間界にいたのだから、 大体察しがつくであろう?」 その言葉にハッとした。 確か…戦争は……。 「戦争に使われた爆弾は、とても強力で……。 その爆弾が地上へ落とされた時……。」 たくさんの人が犠牲になった。 その時に爆弾から発せられた有害な科学物質で…… 今も苦しんでいる人がいるんだっけ。 これだけ沢山の人に被害が出たんだ。 当然、その有害な科学物質でレギジオスは苦しんだ筈。 もしそうなら……!! 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |