《MUMEI》

一通りの話が済んだ後――…



彼女は僕を諭すように口を開いた…。




「話してくれて、ありがとう…出来杉さん…。


…貴方が苦しんでいたこと……のび太さんが憎かったことも……よく分かったわ…。


…貴方が私を想ってくれてたこと……とても嬉しく思う…。



…でも、未来は自分の力で切り開くものよ…。


…だから、貴方がこんな恐ろしい道具を使わなくても……貴方の気持ちさえ真っ直ぐなら…



…運命はきっと貴方を見捨てたりしないわ…。」



しずか君は、頬を涙で濡らしながら僕に訴えた…。

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