《MUMEI》

◇◇◇

暖簾の側に丸椅子を置いてもらって‥

蜜樹君の様子を見つめてた。

やっぱり凄いなぁって思う。

魔法みたい──。

そう思ってる内に‥

三羽の鶴が出来上がってた。

「わぁ‥」

綺麗‥。

「ほい(笑)」

「ぇ、蜜樹君‥?」

「礼(笑)」

「ぉ、お礼‥?」

「いてくれる礼な(笑)」

「ぇ、でも‥」

戸惑ってると‥

蜜樹君がにぱっと笑った。

「言ったろ? 礼だって(笑)」

「───────」

「な(笑)」

「ぅ‥うん、ありがと(微笑)」

◇◇◇

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