《MUMEI》

『……』
オレは、無視して通り過ぎようとした。


『ちょっと、真人!初体験の女に、その態度はないんじゃない?』


『ばっ…バカ!デカイ声で、んな事〜言うな!』


…そう、コイツは〜オレの初体験の女…つまり…騙されて〜食われたんだ、オレ…。


『ピキッ…』
あ…蓮見からまた変な音が…咄嗟に逃げるオレ。


『あ…ら?君…良い男じゃない?…ふぅ〜ん?でも…君…』
蓮見を、マジマジと見る毒姫。


『……』『……』


…あ、息が詰まる…
見えない攻防が続く…。


毒蛇vs九尾の狐と言った所だろうか?触らぬ神に祟りなし…オレは、その場を後にした。

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