《MUMEI》

残弾数が底をついたら俺達はおしまいだ…。

俺はAKをセミオートに切り替えた。

もはや小銃で一発必中を狙うしか無かった。

その時――…!!

「ズガガガアァン!!」

激しい爆裂音の後、目の前が真っ白になった…。

俺は弾き飛ばされ、地面に叩きつけられた。

どうやら俺が隠れていた遮蔽物の近くで、対戦車ロケット弾が炸裂したようだ。

キイィーーン………。

あれほど騒々しかった銃声が、耳鳴りで掻き消された。

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