《MUMEI》 どのくらい意識を失っていたのだろう……? 俺は静寂のなか、薄らと眼を開けた…。 最初に目に飛び込んできたのは、先ほどまで激しい戦闘が繰り広げられていた廃虚の光景だった。 だが耳に聞こえる音は、どこかでさえずる小鳥の鳴き声だけ…。 忌しい銃声は鳴りを潜めていた。 「何だ?その無様な格好は…?」 その時、俺を笑う声があった。 前へ |次へ |
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