《MUMEI》

大佐は笑っていたが、何か大切なことを隠しているような雰囲気だ…。

俺は、その振る舞いに一抹の不安を覚えた。

その時………

「大佐!周辺はすべてクリア!

…遺体の収容も完了。脱出準備が整いました!」

特殊部隊の隊長が報告事項を伝えた。

「……遺体の……収容………?」

俺はその報告に耳を疑った。

大佐は苦虫を噛み潰したような表情を一瞬うかべた。

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