《MUMEI》

「大佐………マークは…

…どうなったのですか……?」

「………………。」

大佐は黙しているだけだった。

「大佐…!」

俺が食い下がると、大佐は、ある物を俺に渡した。

「これは!……そ……そんな…。」

それはスポッターの命……双眼鏡だった。

そのレンズは割れ、フレームは無惨にひしゃげていた。

「………残念だったよ…。」

大佐は一言いい残し、背中を向けた。

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