《MUMEI》

「‥小坂」

「‥!?」

ビックリした‥。

「戻ろう‥?」

「ぁ‥もう休み時間終わってもうてたんやっけ‥」

全然気ぃ付かへんかった‥。

今日は前の時より話出来て良かった。

新木の後に続いて校舎に戻ろうとした時‥

「小坂」

また名字を呼ばれた。

「ぇ‥」

「また──来るから」

「‥?」

「──小坂‥昼休みはここにいるだろ‥?」

「ぁ、うん‥」

「──また来るから」

新木は言い終わると‥

静かに階段を降りて行く。

暫く立ち止まっとったウチは‥

慌てて新木の後を追いかけた。

弾む気持ちを‥

そっと心にしまって。

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