《MUMEI》

「まーつり?」

「菜摘‥」

「どしたの?」

「ぇ‥」

「ちょっと前は元気そうだったのにまたヘコんでるからさぁ、何かあったの?」

「‥ううん、何も‥あらへんけど──‥」

「?」

「恋文‥出せへんくなってまうかも‥」

「ぇ、新木君に何か言われたの‥?」

「ちゃうねん、ただ‥学校あらへんと‥手紙届けられへんから‥」

「じゃあ──直接家に届けるとか」

そう言われてウチが首を左右に振ると‥

菜摘はちょっと考えてからこない言うた。

「住所、訊いてみたら? 新木君に。ね?」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫