《MUMEI》
破局
のぞみ「私達…もう、ムリだよね…」
 
泣きながら、のぞみが言った
 
喧嘩の理由は、俺が人数合わせで、合コンに参加したのがバレタからだった
 
のぞみ「優斗…一度も私のこと、好きって言ってないよね…」
 
「…私、もう、疲れちゃったの…」
 
「たまに会って、優斗の部屋でエッチして、テレビみてるだけ…」
 
「私って何なの?」
 
「都合いい女?」
 
俺、何の言葉も出なかった 
バイトしてギリギリの生活だし、
贅沢なデートなんてした事ないし
 
何より、のぞみの事…
嫌いじゃないけど…
 
のぞみ「何も言ってくれないんだね…」
 
俺「…」
 
のぞみ「じゃあね」
 
泣きながら、のぞみは去って行った
 
落ち葉が舞う公園で
 
はぁ…俺は、優しい嘘もつけないんだなぁ…
 
でも、これで良かったんだ、きっと
 
俺と一緒に居たって
のぞみ、いいこと何もないからな…
 
 

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