《MUMEI》

お父さんは、殴るのを止めた。


ましろは、左目だけでお父さんを見た。


右目は開きたくとも
腫れ上がって
開くことが出来なかった


左目だけでお父さんの拳を見ると、血が流れ垂れていた。


その血は
ましろの血と
お父さんの血が
混ざり合ったものだった


お父さんは立ち上がった。


立ち上がった瞬間、お父さんと目が合ったがその瞳は冷たかった。


お父さんは、お母さんのそばに落ちているナイフを拾った。

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