《MUMEI》

 



─問題が起こったのは
昼休みのことだった。

阿久津サンが
校長室に
呼び出されたのだ。

私の協力を
してくれてたら
おばさんに
見られたって…

私はやりきれない気持ちで
校長室に向かった。


阿久津サンは泣いていた。

「おばさん!!
阿久津サンは
関係ないです!!
やったのは私!!」

とにかく
阿久津サンの誤解を解こうと
必死になっていった。


「私、校長ですが。
言葉遣いが
悪いですよ。

…それから─」


「それから…?」
「─瑠璃子ちゃんが
そういうことを
やっていたのも

璃子ちゃんが
噂を流したことも、


─全部知っていたわ。」



え…??

─どういうこと…?


 

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