《MUMEI》

「な、何をいっているの?」


自分の声が震えていることに、ましろは気づいていた。


『何って、真実を言っているんだよ。』


真白は、ましろの手を離した。


「真実って、あなたは誰なの…?」


『誰って、分からないの?じゃあ、教えてあげるよ。』


ましろは
聞きたいような…
聞きたくないような…
感じがした。


ましろは唾を飲み込んだ。

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