《MUMEI》

私は、人の命を弄ぶ行為を、暇つぶし程度にしか考えていない死神の言動に、腹立たしさを覚える…。



その憤りをぶつけるように――…


「でも、私がこのノートを持っている限り、その望みは叶いそうにないわね…。


…おそらく……絶対に…使うことなんてないわよ…。」


…プイと背を向けて、ピシャリと言ってやったのよ…。




でも――…


「さぁて、それはどうかな?」


死神は妙に含みを持たせた言い回しで、ニヤニヤ笑ってるだけだった――…。



「それ、どういう意味?」


私は、死神につっかかるように問い返したの。

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