《MUMEI》 ヴァンパイアだと打ち明けた時、 『‥‥‥‥!?』 アンリ様は目を円くして一歩後ずさりました。 ですが、 『まさかぁ』 そう言って──初めは信じようとしませんでした。 それもそうですよね。 自分の目の前にいるのがヴァンパイアだなんて、そう簡単に信じられる筈がありません。 ですが、僕はヴァンパイアなんです。 たとえ半分人間であっても。 ですから──契約を交わしました。 何でも命令を聞く、その代わりに──血を分けて頂くという契約を。 前へ |次へ |
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