《MUMEI》

真白は、またしてもましろの手を握った。


ましろは、ビクッと反応してから真白の目を見た。


真白は瞬き一つせず、ましろの目を見つめた。


ましろは真白の目から、視線を外すことが出来なかった。


『覚えているでしょ?この手に殺す楽しみを。』


「!!そんなこと、もう忘れちゃったよ…。」


ましろはやっと真白の目から、視線を外すことが出来斜め下に視線を変えた。


しかし、真白は身を乗り出し、ましろの目をまたしても見つめた。

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