《MUMEI》

「分かるんだったら、もう聞かないでよ…。」


『どうして、聞いちゃダメなの?』


真白は、ましろの目だけをじーっと見る。


ましろは視線をずらした。


「だって、聞く必要ないじゃん…。」


『そうかな?でも、どんどん質問していくよ。』


「えっ?」


他に何を聞くの…


『あなたは、お父さんとお母さん好き?』


どうして
そんなことを
聞くの…?

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