《MUMEI》
♪過去の問題♪
 



─阿久津サンといとこ…。
おばさんに似てないから
お父さんに
似てるんだね…。

でも、
双子に間違われたこと
あったかも…。




…そういうこと
だったんだ。


「騙されたとでも
思った?」


おばさんはそういうと

ふふっ

と笑った。


「…。」

「別に隠している
訳じゃなかったけど…

自分から言う必要も
ないと思って(笑)」


阿久津サンは笑っている…。




まあ、
確かにそうだけど…。

「あ、お昼食べる時間
なくなっちゃうよ。
教室戻ろっか♪」

「うん…。」


こうして私たちは
校長室を去った。


 

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