《MUMEI》

「じゃあ、消すよ!ふぅー。」


5歳のユナセが、息を思い切り吹いてろうそくを消す。


ろうそくの明かりだけだった部屋は、真っ暗になりお母さんが部屋の電気をつけた。


「おめでとう!ユナちゃん!」


お母さんは拍手をしながら、笑顔で言った。


「おめでとう。」


お父さんも両手でプレゼントを持ちながら言った。


そこにましろもいる。


ユナセの隣に不機嫌な顔をして座っている。

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