《MUMEI》

『キャハハハ!これで私は自由になる!』


真白は強くましろの頭をお湯に入れる。


ましろは息をしようと、頑張って顔を上げ少量の息を吸う。


「ハァ…、ハァ…。」


だが、暴れる力もだんだん弱まっていく。


『もう、顔を上げる力もないでしょ!』



ダメ息がもうない…


ましろはお湯の中で、うっすら目を開けた。


「……。」


そしてゆっくり目を瞑った。

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