《MUMEI》

「お節介?」


『私はあなたが大好きだった。私を生かしてくれたあなたが好きだった。父親よりも母親よりもあなたが何よりも大切だった。

表に出てあなたと喋ろうと思った日もあった、でもそれは混乱を意味する、それと同時にあなたは二重人格になって苦しめることになるかもしれない。

だから、私はあなたが生まれたあの時から、ずっと見てきた。ただ見てきた、あなたが悲しかったこと、不安だったこと、私は全て知ってる。』


真白はいったん話を切り、ちらっと扉を見た。


それからましろを見た。

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