《MUMEI》
麻美の母
エリ「ここでいい?細い道ダメなんだ、私」

麻美「うん、大丈夫、ありがとエリ」

エリ「うん、おやすみ」

麻美「おやすみ、気を付けて帰ってね」

エリ「うん…優斗…まだご機嫌斜めだね…」

麻美「…だね」

エリに車で送ってもらった
俺「バカにされて、機嫌いい奴はいないよ」

俺はさっさと歩きだした

麻美「まってよ優斗」

俺「…」

麻美「エリが言い触らした訳わかる?」

俺「しるか、そんなもん!」

麻美「なっちゃん、がね、エリが別れたならって言いだしたの…だからだよ…」
俺「?」

麻美「…わからないよね、優斗には…」

俺「…」

家の前に着いたとき
麻美のお袋さんが、ちょうど帰宅したとこだった

俺「こんばんわ」

麻美母「こんばんわ、優斗くん、帰ってたのね」

俺「はい」

麻美母「立派になったわねぇ、見違えちゃうわ」

俺「とんでもないっす、からかわないで下さい」

麻美「見かけだけでしょ、変わったのは」
クスクス笑いながら言った

プチ苛っとして、麻美をにらんだ

麻美母「麻美、話があるの!」

麻美「?」

ただならぬ雰囲気を感じた… 
滅多に恐い顔しない、麻美のお袋さんが、真顔だった…

俺「じゃあ、失礼します、おやすみなさい」

麻美母「おやすみ、麻美を送ってくれてありがとうね」
笑顔だった

麻美「優斗、おやすみ」

手を振って、帰宅した

なんか、嫌な予感がした

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