《MUMEI》
新年
年明けて、麻美に会ったけど、
何も変わった様子はなかった

今年からは、学費だけしか払えないと両親に言われて、俺、死ぬほどバイトしなくちゃならなくなった…

景気悪いのは、知ってるけど…
家賃75000円かぁ…
もっと安い部屋かりとけばよかったなぁ…

4日の昼、東京に戻る事にした

麻美に、会ってから帰ろう、そう思って、隣の麻美の家に行った

俺「麻美、ちょっと出れる?」

麻美「うん、大丈夫だよ」
待つこと10分

麻美「お待たせ」

俺「寒い…」

麻美「ごめぇん、車だすよ」

麻美の車に乗って街へ

麻美「いつ帰るの?」

俺「明日、帰る」

麻美「そっかぁ…送ってあげたいけど、明日から仕事なんだ」

俺「いいよ、そんなの」

麻美「ねぇ、2人で初詣行こうか?」

俺「俺行ったよ」

麻美「いいじゃん、行こうよ」
 
 
3日の神社、まだまだ初詣の人がたくさん居た
 
40分ぐらい並んでやっと

麻美、やたら永く、手を合わせてた

俺「何、祈ったの?」

麻美「話したら、ご利益なくなっちゃうでしょ」

俺の知ってる麻美の笑顔だった

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