《MUMEI》

「何アンタって...こっちの台詞だ!!」

地面から体勢を立て直し、制服についた土埃をほろいながら言う。

「...。」

「アンタのせいで完全に学校に遅刻だわ。入学式早々遅刻なんて...。どうしてくれんのよ!?」

翔の質問に対し、『何か』は質問で返してきた。

「あのなぁ!」

と何かを言おうとした翔だったが、異変に気付いた。
その『何か』とは小さい少女だったのだ。

妹の春香よりも体は小柄で、140〜145pくらいだろうか。顔も小さく、長い髪の毛にすっぽりとうまってしまっていた。

そして、茶色ががった綺麗な瞳をこちらに向け、少々頬を膨らませながらムスッとしている。

翔は思う。

(Oh! This is Japanese "tundere"?)
(訳:うおーっ!これはいわゆる"ツンデレ"ってやつかい?)

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