《MUMEI》

助けてもろただけやのに‥

何でこないにドキドキしてんねやろ‥。

「はぁ──‥」

何か息が苦しい。

ベッドから起き上がって大きく溜め息をついた。

あいつは元気にしとるかな‥。

また会えるやろか。

もし会えたら──

何かお礼出来るとええんやけど‥。

せやけど会えるかは分からへんよな──‥。

あの日以来‥

あいつはあれからずっと家におるみたい‥。

具合‥

悪いんかな‥。

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