《MUMEI》

『キャッーー!ちょっと汚い、真人!』
顔がビールまみれの毒姫。


『あ、ごめ…ん、』
謝るオレの手を掴み、洗面所に連れ込む。


『もう〜ダメじゃない、あれくらいで動揺しちゃ〜』


『な、なんの事かな?』
惚けるオレを、笑いながら眺める毒姫。


『真人が〜男となんてね、ビックリだわ!』


…なんで、バレてるんだ?蓮見との事?…


不思議顔の坂井を眺めて〜毒姫はニヤリと笑った。

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