《MUMEI》
最終日
「ましろ、ましろ。」


誰?


この声
もしかしてセツ?


久しぶりに
聞いた声…


ましろはセツの声を1年ぶりに聞いた気がした。


ましろは、ゆっくり目を開けた。


最初に見えたのは、天井ではなくセツだった。


ましろは無意識に左手をセツの頬に当てた。


「触れる、これは現実?それとも夢?」

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