《MUMEI》

「ましろ、これは現実だ。」


「そう。」


ましろは左手をセツの頬から離し、もう一度目を瞑った。


じゃあ
さっきあったことは
全部現実だったんだ…


ましろは目を開けた。


「ましろ、」


ましろはセツの顔を見た。


「今日は14日目だ。」


「14日目…じゃあ最後の日?」


セツは無言で頷いた。

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