《MUMEI》

「私に…謝る資格がない。」


「そんなことない。

ましろはユナセに謝りたい、会いたいから、ここまで頑張って来たんだろ。」


そうだよ…
でも…
何も知らない
ユナセに…
謝ったって…


「セツ…ユナセはもう死んでいるんだよ…。」


「……ましろ、ユナセはすぐ近くにいる…。」


「えっ…?」


ましろは目を見開かせ、顔を上げた。

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