《MUMEI》

ましろは部屋に戻ってきた。


死人のような落ち込んだ顔をして、床に崩れるようにして座った。


「ましろ…。」


セツはベッドから立ち上がった。


「セツ、ユナセどこにもいないよ…。本当に私の近くにいるの?

もしかしてユナセ…、私に会いたくないのかな?」


ましろは辛そうな顔で苦笑いした。


「ましろ、ごめん、人間には霊体は見えないんだ。」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫