《MUMEI》

ユナセは優しく微笑んだ。


「ユナセ…。」


ましろは両手をユナセの体に伸ばしたが、やはり触れること出来なかった。


こんなに近くに
いるのに…


ユナセに…
触れることが
できない…。


私の両手は
ユナセの体を
通り抜けてしまう…


でも
会えただけで
嬉しいよ…。


ましろもユナセに向かって微笑み返した。

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