《MUMEI》 「ぇ‥、あんた‥‥‥」 ウチがポカンとして目を円くしとると‥ 新木はくじの紙を見せてきた。 「‥ぁ」 ウチの番号と同じ‥。 「奇遇──だね」 「ぅ、うん‥」 ホンマに奇遇や‥。 まさか‥ 隣り同士になるやなんて‥ 思ってもみーひんかった‥。 ≪ドクン‥≫ アカン‥。 むっちゃドキドキしとる‥。 ていうか信じられへん‥。 ウチ‥ こいつと隣り同士になってしもた──。 前へ |次へ |
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