《MUMEI》

「えっ!」


ましろは目を開けた。


最初に見えたのは、いつもの見慣れた天井だった。


ましろは起き上がり当たりを見回すと、ここはましろの部屋だった。


窓からオレンジ色の光が流れ入ってきていた。


ましろは、無意識で髪を触った。


「あっ!」


ましろは指に長い髪を引っ掛け、顔の目の前に持ってきた。


髪がある。


ましろの髪は、ショートからロングになっていた。

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