《MUMEI》

毒姫は、項垂れて部屋を出て行った。


『蓮見…なんで此処が?…それと鍵掛かってたろ?此処…』


『ふっ…』
蓮見はオレの背後に回る。


ガサッ…
オレの後の襟から〜何かを取り出し、目の前に見せた。


…小さな黒い部品?それも2つ…


『発信器と集音マイク』


『え?なんで!そんな物がオレに…?あっ…あの時?』


『にこり…』
頷く蓮見。


…やられた。でも、お陰で助かったから…。

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