《MUMEI》

うるせーヤツらのいるとこから離れて屋上に来た。

勿論コイツを連れて──。

けどここに来てもあんましする事ねーって事に今さら気付いた。

「ね、ねぇ夏芽君」

「‥ぁ‥?」

「夏芽君、甘いの好き──だったよね?」

≪ドクン‥ッ≫

「そ、そーだけど‥」

やべぇ‥

心臓飛びそーだ‥///

「どんなのがいいかな──」

「な、何でも‥食えんなら何でもいーから///」

「ぇ、ほんと?」

キョトンって感じに訊き返してくる真冬は──

小動物みてーに円い目をしてオレを見た。

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