《MUMEI》

会話がなくなってからだいぶ時間が経ったような気がする‥。

まだ昼休みは終わらないよな‥?

「───────」

隣りにいるのに‥

何だか小坂が遠く感じる‥。

広がっていく心の距離‥。

どうしたらまた近付ける‥?

僕はまだ‥

その方法を知らない‥。

「‥っ‥‥」

息が詰まる。

何か‥

言わなきゃ。

「‥‥‥‥ごめん」

声を絞り出すようにしてそれだけ言うと立ち上がって‥

僕は扉に向かって走った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫