|
《MUMEI》 スープのカップが空になったのを見届けて、僕はキッチンへデザートを取りに向かいます。 丁度焼き上がったばかりのアップルパイを１切れ御皿に乗せ、その上にアイスクリームを。 軽くシナモンを振り掛けて──仕上げにミントの葉を飾って完成です。 「アンリ様、デザートを御持ち致しました」 御皿を置くと──アンリ様は目を輝かせて、 「ありがとう」 そう仰ると同時に、早速アップルパイの端を切り取って口に運び、にっこりと微笑みました。 その幸せそうな表情といったら。 至福といった様子で、見ている僕まで嬉しくなってしまいました。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |