《MUMEI》 ≪ザ‥≫ 待ちに待ってたこの日‥。 「ぁ、ここにいたんだ夏芽君──」 「‥? 何かくれんのか?」 「ぁ、うん‥えっとね、──その‥///」 困って俯く真冬はやっぱり林檎みてーに赤くなる。 「これっ‥も‥もらってくれる‥?」 そー言って真冬は小さな箱をオレに差し出した。 彼氏いねーとか言ってたから‥ 始めて作ったんだろーな。 「お、サンキュ☆」 箱を受け取る瞬間── ほんの少し手が当たって心臓がヤバかった。 でも幸せでしょーがねー気分だった。 来月はオレが何か作ってやろーかな。 勿論アイツのより断然すげーヤツを。 前へ |次へ |
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