《MUMEI》

「新木君──今日も休み?」

「‥ぇ」

色々と考えてたせいで‥

菜摘が来とった事に気ぃついてへんかった。

「‥うん、今日も来てへん‥」

許してもらえへんかも知れへん。

もう話したり出来ひんのかな‥。

隣りに座ったり出来ひんのかな‥。

「ほらぁ、そんな顔しないでさ」

「‥‥そんな事言うても‥」

こないな時に笑うてなんいられへんよ‥。

菜摘がいーひんかったら確実に泣いとる。

今かてホンマは涙零れそうなんやもん‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫