《MUMEI》

ずっとベッドで横になって‥

溜め息をついては虚しさだけが心に蟠って‥。

差し込む夕陽が部屋を寂しげな色に染めていく。

いつもなら暖かいと感じるその光の色‥。

でも今は寂しげな印象しかない。

もうあいつは家に戻ってるのかな‥。

まだ落ち込んでるのかな‥。

独りで抱え込んでないといいけど‥。

美崎──

あいつがいれば‥

少しは大丈夫だと思う。

あいつならきっと小坂を元気づけてくれる。

美崎は小坂の事をよく知ってるだろうから──。

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