《MUMEI》
‐陸‐
午後までは仕事がないから──

小坂を連れて他の教室を見て回ろうと思った。

でも‥

どこも人だかりになってて‥

あまり入る気になれない。

「体育館、行ってみーひん?」

「ぇ」

体育館‥?

「あそこやったら──そないに騒がしないやろし」

小坂に言われて‥

体育館に向かう事にした。

廊下で視線を感じたけど──

わざと気付かない振りをした。

僕達はまだ『恋人』じゃない。

ただの『友達』──。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫