《MUMEI》 私は死神に促され、両方の手のひらをつぶさに見つめる…。 いつもの綺麗に整った手が、そこに在るだけだった。 「たった今、お前はその手で人を殺したんだ…。 …何も見えないだろうが、その手は真っ赤に血塗られてるのさ…。」 「―――…ぇ………?」 私はギクリとする――…。 その一言が、私の心に強烈な実感を呼び覚ましてしまった…。 ……… 私 は … ……… 人 を 殺 し た ………。 背筋から冷たい汗が滲み――… 心臓が早鐘のように鼓動した――…。 前へ |次へ |
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