《MUMEI》
セツの悲しき過去



ベッドで寝ている1人の少年を、女の子が体揺すっていた。


「お兄ちゃん起きて、朝だよ!」


「ん、もう少しだけ…。」


少年は布団を頭から被った。


「学校遅れるよ!」


女の子は布団を剥ぎ取った。


「起きろー!」


女の子は少年の耳元で叫んだ。


「!!」

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